たまには年金のお話
5月になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
社労士にはゴールデンウィークはあまり関係ありません。
給与計算のお仕事は休めないので。
電車が空いているのはありがたいですね。
今月の話題はこちら。
「遺族厚生年金の制度改正にむけて検討開始」
これ、SNSで間違ったとらえ方で盛り上がっていた遺族年金廃止の話です。
廃止ではないんです。
廃止するための検討でもありません。
ざっくり言うと、今の遺族厚生年金の支給に男女差があるので、それをなくしていく方向で制度を改正しましょう、というものです。
例えば、夫が亡くなった場合、
〇子どものいる妻 → 一生年金を受け取れます。
〇子どもがいなくて30歳以上の妻 → 一生年金を受け取れます。
ですが、
妻が亡くなった場合、夫は55歳以上でなければ年金を受け取れません。
これは、主に夫が家計の担い手であった時代に合わせた制度なわけです。
主夫+高収入の妻という家庭でも、この制度のせいで、妻が亡くなった場合、夫は54歳以下であれば遺族厚生年金は受け取れないのです。
この部分を改正していこう、という検討ですね。
そのほかにも、遺族厚生年金は一生支給ではなく期間限定にするほうがよい、という意見や、改正するにしても経過措置は必要だ(それはそうですね)という意見が出ているようです。
年金制度はただでさえややこしいのに、さらにわかりにくくなるのは正直勘弁してほしいと思いますが…。
年金事務所は予約制ですが、いつも混んでますし。
予約して行っても待たされることはざらです。
前の人が時間通りに相談が終わらなければ待ちぼうけです。
あまり込み入った相談でなければ「街角の年金相談センター」でも相談に乗ってくれますので、ぜひそちらもご利用ください。
ちなみに「街角の年金相談センター」は全国社労士会が運営しています。
今後、高齢化社会がますます進んでいくので、年金制度がどうなっていくのか、注意して見ていかなければいけないですね。
自分で資産を増やしていくことも真剣に考えないといけませんね。