効率化が進みそうな話

2021年07月01日

7月ですね。

今年も梅雨真っ盛りでスタートです。

なかなか暑くならない。

湿気にやられて体調崩さないように気をつけないとです。

今月の話題は3つです。


1.年金手帳廃止

令和2年6月5日公布の国民年金法改正の概要に載っています。

令和4年4月から年金手帳の配布をやめるとのことです。

そのかわりに、20歳になった人には「基礎年金番号通知書」を送付する形式になると。

データ管理が進んできて、「手帳」という形で保管しておく必要がなくなった、

個人番号との紐付けが行われたので、基礎年金番号自体もそれほど使わなくなる、という趣旨ですね。

実際、社会保険の得喪では個人番号がわかれば基礎年金番号の記載は必要なくなっているので、現場の運用に合わせての法律改正といったところでしょうか。

年金手帳を探すより、個人番号をお尋ねするほうがはるかに楽なんですよね。

お給料支払のときに個人番号は必ず確認して社内で保管されていますし。

基礎年金番号は年金受給者以外はほぼ使いませんから。

社会保険の得喪は処理が自動化しつつあり、申請から手続き完了までのスピードも格段に上がっています。

厚生労働省は大々的に宣伝してはいませんが、こういう改善も行われているんですよね。

ありがたいです。


2.フードデリバリー配達員の労災保険加入について

ウーバーイーツに代表される配達員の方を労災保険の特別加入対象にする、という審議が始まっています。

今年4月から芸能従事者が特別加入の対象になりましたが、それと同じ仕組みです。

フードデリバリー配達員以外に、フリーランスのITエンジニアも検討対象となっています。

特別加入の対象となれば、配達中の事故でのケガが労災保険で治療できる(治療費0円)ことになりますので、配達員の方の生活を守ることにつながることになります。

ただ、特別加入は配達員自らが保険料を負担するため、その分の出費は増えますね。

ウーバーイーツが、配達員の方を会社の従業員として労災保険に加入させれば、配達員の方は保険料負担0円ですが、会社としてはそうはしないでしょうねきっと。

支出増えますし、管理が大変になりますし。

配達員も労災適用です、という会社と、労災適用ではないので、面倒なことが少なく稼げますよ、という会社。

どちらで働きたいかという棲み分けができてきているような気がします。

知っていて選択している分にはいいかなと思いますが、この差をわかってもらえる仕組みは必要でしょうね。

参考資料

https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000779065.pdf


3.健康保険証の直接交付

今年10月1日から、保険者から被保険者へ健康保険証が直接交付できる省令がでるようです。

今までは保険者(協会けんぽなど)→会社→本人、という流れだったのが、

これからは、保険者(協会けんぽなど)→本人、となるということです。

これもありがたいです。

テレワーク中でも、保険証を郵便で受け取ってそれを本人に転送するためだけに出社している、という事例もあります。

無駄ですね。ほんとに。

マイナンバーカードを保険証に、という制度も進んでいるのですが、なかなか本格運用とならないので、この直接交付はより現在の運用に近いかたちでの効率化につながるものですね。

楽しみです。


梅雨明けまで、あと1ヶ月弱。

カビが生えないように過ごしていく所存です。